【2023年】投資信託のおすすめ銘柄ランキング!ファンドの選び方やリスクを解説

投資信託とは、運用会社の「ファンドマネージャー」と呼ばれる専門家に投資資金の運用を任せて、成果が出た際に分配金を受け取ることができる金融商品です。

投資信託は、証券会社や銀行などの販売会社を通して購入することができます。

実際の資金の運用は専門家が行うため投資の専門知識がなくても成果を出しやすく、1万円などの少額からでも購入できるなど手軽に始められるため、投資初心者からも非常に人気の高い商品です。

投資信託は数多くの種類があります。証券会社ごとに取扱本数は違いますが、多いところでは4,000本以上取扱いがあるため、どの商品を購入すればいいのか迷ってしまう人が多いです。

そこでこのページでは、投資信託の選び方や各証券会社の販売件数ランキングを元に、どのようにファンドを選んで購入すればいいのかについて解説します。

目次

2023年投資信託おすすめ銘柄(ファンド)ランキング

4,000本以上ある投資信託の中からどれを選べばいいかわからない!という方は、購入件数の多い人気の銘柄を選びましょう。

ネット証券では毎週の購入件数や購入金額をランキングで紹介してくれています。

主要ネット証券4社のランキングから、どの銘柄がよく売れていて人気なのか調査しました。

ネット証券各社の取り扱いランキングを元に、おすすめのファンドを人気の銘柄の中から厳選して5つ紹介します。

【投資信託おすすめ銘柄1】eMAXIS Slim米国株式(S&P500)

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)のチャート画像

eMAXIS Slim米国株式(S&P500)は、三菱UFJ国際投信が運用する投資信託であり、どの証券会社のランキングでも上位に位置する人気の銘柄です。

米国株式に投資して、S&P500指数に連動する投資成果をめざして運用を行っています。

組入上位銘柄にはAPPLEやAMAZON、MICROSOFTなどがあり、時価総額で世界のTOP企業に投資することができます。

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取扱証券会社SBI証券、楽天証券、松井証券、マネックス証券、auカブコム証券
費用手数料0円(ノーロード)、信託報酬0.0968%、信託財産留保額0円
組入上位銘柄APPLE INC、MICROSOFT CORP、AMAZON.COM INC、FACEBOOK INC-CLASS A、ALPHABET INC-CL A、TESLA INC、他
資料目論見書月次レポート

【投資信託おすすめ銘柄2】eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)のチャート画像

eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)は、日本やその他先進国、新興国の株式に投資し、MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックスに連動した投資成果を目指して運用を行なっています。

組入銘柄は、APPLEやMICROSOFTなど、アメリカの株式に加え、台湾のTSMCや香港のTENCENTなど、アジアの企業の株式も含まれています。

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取扱証券会社SBI証券、楽天証券、松井証券、マネックス証券、auカブコム証券、他
費用手数料0円(ノーロード)、信託報酬0.1144%、信託財産留保額0円
組入上位銘柄APPLE INC、MICROSOFT CORP、AMAZON.COM INC、TSMC、TENCENT HOLDINGS LCD、TESLA INC、他
資料目論見書月次レポート

【投資信託おすすめ銘柄3】グローバルAIファンド(為替ヘッジあり予想分配金提示型)

三井住友DS-グローバルAIファンド(為替ヘッジあり予想分配金提示型)のチャート画像

グローバルAIファンド(為替ヘッジあり予想分配金提示型)は三井住友DSアセットマネジメントの投資信託商品で、SBI証券や松井証券でランキング上位の銘柄です。

グローバルAIファンドは、世界の上場株式の中からAIテクノロジーの開発やAIを活用したサービスなどの分野で高い成長を期待できる企業の株式に投資を行っています。

組入上位銘柄は、ROKU、TESLA、SNAPなどがあります。

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取扱証券会社SBI証券、岡三オンライン証券、マネックス証券、SMBC日興証券、野村証券、auカブコム証券、他
費用手数料0円(ノーロード)、信託報酬1.925%、信託財産留保額0円
組入上位銘柄ROKU、SNAP、FACEBOOK 、SLACK TECHNOLOGIES、TESLA INC他
資料目論見書月次レポート

【投資信託おすすめ銘柄4】SBI・V・S&P500インデックス・ファンド

SBI-SBI・V・S&P500インデックス・ファンドのチャート画像

S&P500インデックス・ファンドはSBI証券で最も購入されている投資信託です。

「バンガード・S&P500ETF」を通して、米国の代表的な株価指数であるS&P500指数に連動する投資成果を目指して運用を行なっています。

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取扱証券会社SBI証券、楽天証券、松井証券、マネックス証券、auカブコム証券、他
費用手数料0円(ノーロード)、信託報酬0.0938%程度、信託財産留保額0円
組入上位銘柄APPLE INC、MICROSOFT CORP、AMAZON.COM INC、FACEBOOK INC-CLASS A、ALPHABET INC-CL A、NVIDIA、TESLA INC、他
資料目論見書月次レポート

【投資信託おすすめ銘柄5】楽天・全米株式インデックス・ファンド

楽天・全米株式インデックス・ファンドのチャート画像

楽天・全米株式インデックス・ファンドは、楽天投信顧問株式会社が運用する投資信託です。

CRSP USトータル・マーケット・インデックスに連動する投資成果を目指します。

主要ネット証券ではほとんど取扱があり、米国の人気の大型成長株式以外にも、小型株も網羅されているのが特徴です。

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取扱証券会社SBI証券、楽天証券、松井証券、マネックス証券、SMBC日興証券、auカブコム証券、他
費用手数料0円(ノーロード)、信託報酬0.162%、信託財産留保額0円
組入上位銘柄APPLE INC、MICROSOFT CORP、AMAZON.COM INC、FACEBOOK INC-CLASS A、ALPHABET INC-CL A、TESLA INC、他
資料目論見書月次レポート

初心者の人は投資信託を購入する前にメリット・デメリットを把握しよう

投資信託のメリットとデメリット

投資信託は、投資初心者でも購入しやすい金融商品と言えます。

しかし、「周りがみんな資産運用で投資信託を買っているから」などの安易な理由でよく調べずに購入するのはやめましょう。

投資信託は投資商品なので、リターンがある分リスクもあります。

何も知らずに購入した結果、思わぬ費用がかかって損をしてしまったということが無いように、メリットとデメリットはきちんと把握しておきましょう。

投資信託で得られる利益は大きく2種類に分けられる

投資信託で得られる利益について説明します。

キャピタルゲイン

投資信託を解約または買取する際に、利益が出ていた場合は償還差益、解約差益(解約請求)、売却益(買取請求)を受け取ることができ、これらをキャピタルゲインと呼びます。

投資信託で資産を増やしたい場合、主にこのキャピタルゲインを重視して銘柄を選びます。

インカムゲイン

運用期間中の決算ごとに支払われる分配金(普通分配金・特別分配金)のことをインカムゲインと呼びます。

キャピタルゲインは、解約時か売却時にしか発生しませんが、配当は毎年受け取ることができ、配当を再投資することで複利で資産を増やすことができます。

投資信託の中には配当を出していない銘柄もあるので購入前に確認するようにしましょう。

また、利益が出ていない年は無配になるケースもあります。利益が出ていないのに元本を崩して特別配当金を出す銘柄もありますが、そういった銘柄は注意が必要です。

投資信託において支払う手数料は3つ

投資信託にかかる費用は、利益が出た際の税金の他に、3つの手数料があります。

購入手数料

投資信託の購入時に証券会社や銀行に支払う手数料です。

今は手数料が無料(ノーロード)のものが多く、人気のインデックスファンドなどはほぼ全て手数料は無料なのであまり気にしなくていい費用です。

運用管理費用(信託報酬)

運用管理費用は、投資信託を保有していることでかかる費用で、販売会社や商品ごとに設定されています。

年率で換算した運用管理費用を、日割り計算して毎日預けた資産から差し引かれます。

1%前後の信託報酬を取られることが多く、運用管理費用以上に基準価額が値上がりしていないと、キャピタルゲインよりも運用管理費用が上回ってしまい損をしてしまいます。

信託財産留保額

信託財産留保額は解約(売却)時にかかる手数料です。

解約することでファンドの運用資産が目減りして運用効率が下がり、まだ保有している投資家に負担をかけてしまうことから、解約時に一部を支払い損失を補填する目的で徴収されます。

信託財産留保額も商品や販売会社によって異なります。

投資信託で購入する銘柄(ファンド)の選び方は?

投資信託の選び方

みんなが選んでいる人気の銘柄ではなく、リスクやリターンを考えて自分で銘柄を選びたいという方は、商品ごとの特徴を理解して、その銘柄が自分に一番合っているかを判断できるようにする必要があります。

投資信託を選ぶ上で判断材料となる基準について紹介します。

運用方針で選ぶ

投資信託は、銘柄ごとに運用方針が決められていて、大きく「インデックス型(パッシブ型)」と「アクティブ型」に分けることができます。

安定した運用を目指すインデックス型(パッシブ型)

安定した成果を目指す運用で、株価平均や主要指数などに連動させて同程度のリターンを目指す商品です。

大きなリターンを得ることはできませんが、リスクを抑えながら資産運用をしたいという初心者の方におすすめの投資信託です。

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メリット運用管理費が安い、商品の種類が豊富、リスクが低い
デメリットリターンが少ない

インデックス型投資信託

  • SBIインデックス
  • eMAXISSlim全世界株式(オールカントリー
  • eMAXISSlim全世界株式(除く日本)
  • ニッセイ世界株式
  • たわらノーロード
  • 楽天(バンガード)世界株式
  • PayPay投信

インデックス型の投資信託は運用管理費用が安く、相場の上昇局面では成績もよくリターンもしっかりしているので人気が高いタイプのファンドです。

各証券会社のランキング上位のeMAXISSlim全世界株式や、SBIインデックス、楽天バンガードなど主要ネット証券の投資信託の購入件数ランキング上位の銘柄はインデックス型が多いです。

インデックスファンドはつみたてNISAで運用している人が多く、投資初心者にもおすすめです。

積極的にリターンを狙うアクティブ型

アクティブ型は、利益追及型の商品で、ファンドマネージャーがタイミングを見極めて株の売買を行います。

銘柄の入れ替えや売買も頻繁に行われるため、売買回転率が高くなり運用管理費が高くなります。

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メリット大きなリターンが狙える
デメリットリスクが高い、運用管理費が高い

アクティブ型投資信託

  • ひふみプラス
  • コモンズ30ファンド
  • ニッセイ日本株ファンド
  • eMAXIS NY ダウインデックス
  • フィデリティ・米国優良株・ファンド
  • フィデリティ・欧州株・ファンド
  • 大和住銀DC国内株式ファンド

アクティブ型の投資信託は、相場上昇局面で大きなリターンを狙うことができます。

レオスキャピタルワークスのひふみプラスは、過去5年間の騰落率が79.84%と大きな成果を上げていますし、その他のファンドでも70%を超える成績を出しているファンドは複数あります。

ただ常に安定してその成績を出している訳ではなく、直近では日経平均株価との大きな差はなくなっているものもあるため、選ぶ際は長期の成績だけではなく直近の成績も確認しましょう。

リバランスも行ってくれるバランス型

バランス型の投資信託は、株式だけではなく、債権やREITなども性格の異なる資産も幅広く組入をすることで、ポートフォリオ全体の価格変動を抑え、長期運用することで複利効果を高めてくれます。

また、相場に大きな変動があった時など、資産配分割合を変更する「リバランス」も運用会社が行なってくれるため、暴落時などでもリスクヘッジが自動でできるためリスクを抑えることができ、iDeCo口座での運用もおすすめです。

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メリットリバランスを自動で行ってくれる
デメリット大きなリターンは狙えない、運用管理費用がやや高め

バランス型投資信託

  • eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
  • 投資のソムリエ
  • たわらノーロード 最適化バランス(保守型)
  • ピクテ・マルチアセット・アロケーション・ファンド
  • 財産3分法ファンド(不動産・債券・株式)毎月分配型

バランスファンドは、債権やREITなど、株式以外にも分散投資をしながら長期的に運用して複利の効果を高めてくれる商品です。

相場の変動があるとリバランスを運用会社が行ってくれるため、リスクは低く抑えることができ、投資初心者の方向きでiDeCo口座での運用が向いています。

バランスファンドは複数の資産クラスに分散投資されているため商品ごとのポートフォリオは複雑なものが多く、自身の考えに合った商品を見つけるということは難しいかもしれません。

ハイリスクハイリターンのブルベア型

ブルベア型投資信託

ブルベア型投資信託とは、相場の方向性が読みやすい時に人気がでる投資信託で、相場の上昇局面は「ブル型」、相場の下落局面では「ベア型」が買われます。

株式だけではなく先物取引なども利用して主要指数以上の成果を狙う商品で、株の信用取引と同じようにレバレッジをかけて運用資産の3倍以上で運用しています。

株の信用取引の投資信託バージョンと考えればわかりやすいと思います。ただ、株の信用取引と違って、大きく損失が出た時に、追証になったり資産がマイナスになることはありません。

また信用取引のように専用口座を開設する必要もないので簡単に投資することができます。

証券会社の投資信託の購入件数ランキングの中にも、「SBI 日本株4.3ブル」「楽天日本株4.3倍ブル」など4.3倍レバレッジをかけたブル型ファンドが上位にランクインしていて、リスク高いですが、大きなリターンを狙っている人に非常に人気です。

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メリット投資信託でレバレッジをかけた取引ができる
相場の方向性がはっきりしている場面で大きな利益が出る可能性がある
デメリットリスクが高く大きな損失が出る可能性がある

ブルベア型投資信託

  • 楽天日本株4.3倍ブル
  • SBI 日本株4.3ブル
  • 楽天日本株3.8倍ベア
  • SBI 日本株3.8ベア
  • NYダウ・トリプル・レバレッジ
  • iFreeレバレッジ S&P500

「ブル型」は名前の通り、雄牛が攻撃する際にツノを突き上げる動きから上昇相場のことを指し、「ベア型」は、クマが爪を振り下ろして攻撃する動きから下落相場のことを指しています。

過去には日経平均が大きく上昇した際に、4ヶ月で86%ものリターンを出すなど、当たればリターンがとてつもなく大きくなることからギャンブル性は高いですが人気があります。

投資地域で選ぶ

投資地域

投資信託は日本国内だけではなく、海外の株式や債券に投資をしているものもあり、どの国に投資をしているかによっても成績は大きく変わってきます。

日本国内の株式や債券のみでポートフォリオを作っているものもあれば、米国など先進国の株式を扱ったもの、中国やブラジルなどの新興国に投資をしているものもあり、それぞれの特徴を把握した上で銘柄を選択するようにしましょう。

地域による特徴

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国内為替の変動を受けない、商品数が多い、イメージしやすく情報も得やすい
海外(先進国)米国やEUなどに投資をする、為替の変動の影響を受ける、海外の成長企業に投資ができる
海外(新興国)今後成長するであろう企業に投資できる、経済情勢が不安定なので変動が大きい

主要指数の伸び率を比較しても日本よりも米国の方が圧倒的に伸び率が高く、米国の主要指数であるS&P500に連動したインデックスファンドが人気が高いです。

投資信託の人気ランキングでもほとんどが米国の指数に連動したものや、米国の成長株に投資をしているものが多いので、米国の株価の動きや経済情勢を把握しておきましょう。

商品の特徴で選ぶ

これまで紹介した投資信託は国内や世界の株式を組み入れた「株式型」がほとんどでしたが、株式以外にも、「債券型」「REIT型」「コモディティ型」など、多種多様な商品があります。

債券型投資信託

国内や海外の債券に投資する商品で、一般的に株式型の投資信託よりもローリスクローリターンと言われています。

海外の債券は、投資先によっては経済情勢の不安定さがリスクになることがあります。

株式と債券は連動して動くことが多く、株価の上昇局面では債券価格は下がり、株価の下落局面では債券価格が上昇することが多いことから、株式型の投資信託のリスクヘッジとしてポートフォリオに組み込むことができます。

債券型投資信託のおすすめ銘柄

  • 三菱UFJ国際-eMAXIS Slim 国内債券インデックス
  • 明治安田-明治安田日本債券ファンド(愛称:ホワイトウィング)
  • ニッセイ-<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国債券インデックスファンド
  • 大和-iFree 新興国債券インデックス
  • フィデリティ-フィデリティ・USハイ・イールド・ファンド(資産成長型)

債券は信頼性が格付け会社によって格付けされていて、AAA〜Cまで分けられています。

AAAなどの信用の高い債券は、「投資適格債」と呼ばれ、信用が高い分利回りが低い債券で、Cなどの信用の低い債券は「ハイイールド債」「ジャンク債」などと呼ばれ、信用が低い分利回りが高い債券です。

債券型投資信託は、銘柄によって、信用の高い債券を中心に構成されているものや、ハイイールド債などリスクは高いですが、高利回りなものを中心に構成されているものなど様々で、商品によってリスク・リターンが大きく異なるので商品ごとの特徴を見極めることが大切です。

REITファンド

REITファンド

REIT(リート)は「Real Estate Investment Trust」の略で不動産投資信託・不動産投資法人のことを指します。

REIT市場はオフィスビルの空室率の増加などで低迷しているものも多いですが、その中でも基準価額が下がっている高配当・高利回りのREITが注目されていて購入する人が増えているようです。

REITファンドのおすすめ銘柄

  • ラサール・グローバルREITファンド(毎月分配型)
  • ワールド・リート・オープン(毎月決算型)
  • ダイワ・グローバルREIT・オープン(毎月分配型)
  • フィデリティ・USリート・ファンドB(為替ヘッジなし)
  • 損保ジャパン・グローバルREITファンド(毎月分配型)

不動産投資信託は、不動産投資に興味があるけどアパートやワンルームマンションの実物を購入するのは難しいという方にも人気です。

不動産自体を所有することはないので不動産投資に比べてリスクは少ないですし、高利回り・高配当のREITも多いので、ファンドごとに所有している不動産を比較してみて良さそうなものがあれば投資をしてみるのもいいかもしれません。

コモディティ型投資信託

金投資

コモディティ型投資信託は、商品先物市場で取引されている原油や金、穀物などに投資をする商品です。

金投資は安全資産として非常に人気が高く、世界の情勢が不安定な時や、株価の下落局面で買われる傾向があるので、リスクヘッジとしてポートフォリオに組み入れする人が多く人気が高いです。

コモディティ型投資信託のおすすめ銘柄

  • ブラックロック-iシェアーズ ゴールドインデックス・ファンド(為替ヘッジなし)
  • 三菱UFJ国際-三菱UFJ純金ファンド (愛称:ファインゴールド)
  • 三菱UFJ国際-eMAXISプラス コモディティインデックス
  • UBS-UBS原油先物ファンド

コモディティ型投資信託で投資するなら、金に投資するファンドがおすすめです。穀物や原油は値動きが予想しづらく、2020年には原油の消費量が減り一時WTI原油先物の価格がマイナスになることもありました。

今後の経済情勢の不安定さを考えると、再び原油の需給バランスが崩れる可能性は否定できないので、安全資産の金投資が無難でしょう。

目論見書を見て選ぶ

交付目論見書

投資信託は必ず販売前に「交付目論見書(投資信託説明書)」を投資家に渡すことが義務付けられています。

交付目論見書を見ることでファンドの目的、運用実績、運用におけるリスク、手数料などが書かれているので、購入前の判断材料として必ず目を通すことをお勧めします。

ここではインデックス型ファンドで人気があり、当サイトでもおすすめしている「eMAXIS SLIM米国株式(S&P500)」の交付目論見書を参考に目論見書の見方を紹介します。

こういった資料は文字が多く読むのに抵抗があるかもしれませんが、重要な情報ばかりなので一つ一つ丁寧に確認するようにしましょう。

ファンドの目的・特色

ファンドの目的では、どのような市場や指数の値動きに連動した成果を目指しているかについて説明されています。

ファンドの特色では、運用方法や投資先、為替ヘッジの有無や投資制限について書かれています。その他、分配金の分配方針なども確認することができます。

運用実績

運用実績では、主に基準価額の推移や分配金の推移、現時点の純資産額が書かれているほか、組入通貨や組入銘柄などの資産状況も確認することができます。

ベンチマークに対して運用状況が上回っているのか、下回っているのかを見ることができる年間収益率も運用実績で確認できます。

投資リスク

代表的な資産クラスの騰落率との比較を確認することができます。

ファンドの騰落率が上回っている場合は成果を出している優秀なファンドと言えるので、騰落率が代表的な資産クラスを上回っているかは確認しましょう。

他には、基準価額の変動要因として、

  • 価格変動リスク
  • 為替変動リスク
  • 信用リスク
  • 流動性リスク
  • カントリー・リスク

などの主なリスク要因についても説明があります。

手数料等

ファンド購入時にかかる手数料や解約時にかかる信託財産留保額、運用中にかかる信託費用の詳細が書かれています。

その他にも分配時や換金時にかかる税金についても書かれているのできちんと目を通すようにしましょう。

一般NISAやつみたてNISAで購入している場合は、NISAの枠内で購入した分の利益は非課税期間内は税金は発生しませんのでお得に運用することができます。

投資信託を購入するタイミングがわからない方は積立投信がおすすめ

積立投信

投資信託は、購入時の基準価額から相場の変動で収益が変わるので、できるなら安く買って利益を出したいと思っても、どこで買えばいいのかタイミングがわからないために購入を躊躇してしまうという方が多いです。

購入するタイミングがわからずなかなか買えないという方は、積立投信がおすすめです。

毎月一定金額を購入する手法を「ドル・コスト平均法」と呼び、価格変動のリスクを抑えつつ、長期運用で安定した成果を出していく手法です。

投信積立は証券会社によっても異なりますが、最低100円からと、少額でコツコツ積み立てしていくことも可能なので、リスクを抑えたい投資初心者にぴったりの手法と言えます。

投信積立はつみたてNISAで購入すると利益が非課税

投信積立をするなら、つみたてNISA口座を開設してつみたてNISA口座で運用しましょう。

つみたてNISA枠で年間40万円まで、最長で20年つみたてすることができ、枠内で購入した投資信託で出た利益は全て非課税で受け取ることができます。

特定口座や一般口座で投資信託を購入して利益が出ると、所得税15%、復興所得税0.315%、住民税5%の合計20.315%が利益に対して課税されるので、長期間運用すると大きな差となってきます。

一方で、損失の繰越ができない、他口座との損益通算ができないなど、NISA口座のデメリットもあるので、下記の記事で詳細を解説しているので合わせてご覧ください。

投信信託の初心者におすすめの証券会社を紹介

楽天証券

楽天証券

楽天証券の投資信託の取扱本数は2,692本と非常に多いです。

また楽天証券で積立投信をすると、楽天カードで毎月引き落とすことができ、ポイントが貯まるだけでなく、貯まったポイントを再投資することもできるので、効率よく資産運用することができます。

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取扱本数(ノーロード本数)2,692本(2,692本)
つみたてNISA対象銘柄175本
最低投資金額月々100円〜(投信積立)
投信スクリーニングツール投信スーパーサーチ
ポイント楽天ポイント
評判楽天証券の評判を見る

楽天証券の公式サイトはこちら

SBI証券

SBI証券

SBI証券は、ネット証券の口座開設数NO.1の人気証券会社です。

投資信託の取扱本数も2,644本(2021年7月現在)と豊富で、人気の銘柄はほぼ全てSBI証券で購入することができます。

購入手数料が全てノーロード(無料)で購入できるので、手数料負担も少なく購入することができます。

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取扱本数(ノーロード本数)2,644本(2,644本)
つみたてNISA対象銘柄175本
最低投資金額100円〜(投信積立)
投信スクリーニングツール投資信託パワーサーチ
ポイントTポイント
評判SBI証券の評判を見る

SBI証券の公式サイトはこちら

マネックス証券

マネックス証券

マネックス証券は、投資信託で積立するとマネックスポイントが貯まり、貯まったマネックスポイントは再投資に回したり、Amazonのギフト券などにも交換できるので便利です。

投信初心者向けに「つみたてセレクト」で5銘柄厳選して紹介してくれていて、選ぶのが難しい人でも間違いない銘柄を購入することができます。

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取扱本数(ノーロード本数)1,219本(1,219本)
つみたてNISA対象銘柄151本
最低投資金額月々100円〜(投信積立)
投信スクリーニングツール
ポイントマネックスポイント
評判マネックス証券の評判を見る

マネックス証券の公式サイトはこちら

松井証券

松井証券

松井証券で対象銘柄の投資信託を購入すると、支払った信託報酬の一部が現金で還元される「毎月現金還元サービス」が利用でき、とてもお得です。

取扱本数は1,486本と、楽天証券やSBI証券には劣りますが、全てノーロードで購入することができ、人気のeMAXISシリーズやグローバルAIファンドにも投資ができます。

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取扱本数(ノーロード本数)1,486本(1,486本)
つみたてNISA対象銘柄170本
最低投資金額月々100円〜(投信積立)
投信スクリーニングツール投資信託はじめてナビ
ポイント
評判松井証券の評判を見る

松井証券の公式サイトはこちら

auカブコム証券

auカブコム証券

auカブコム証券の投資信託の特徴は、積立投信をすることでローソンで使えるPontaポイントが貯まり、ポイントを再投資に回すことも可能です。

プレミアム積立は毎月100円から積立でき、買い付けは銀行口座からの引き落としや、auカブコム証券の口座から引き落としで自動で決済することができます。

楽天証券のようにクレジットカードで積立はできませんが、主要のメガバンクは全て口座振替に対応しているので便利です。

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取扱本数(ノーロード本数)1,413本(1,413本)
つみたてNISA対象銘柄
最低投資金額月々100円〜(投信積立)
投信スクリーニングツール
ポイントPontaポイント
評判

auカブコム証券の公式サイトはこちら

投資信託の運用で気をつけるポイント

投資信託の利益確定のタイミング

投資信託を購入して運用を始めると、考えなければならないのは「いつ売却するか」という点です。

ブルベア型のような短期間で大きなリターンを狙う場合は別ですが、基本的には長期運用で保有し続けることを推奨されています。

ここではつみたてNISAや、一般NISA枠で投資信託を購入している前提で、売却のタイミングについて紹介します。

投資信託の利益確定のタイミング

投資信託の利益確定のタイミングは難しく、正解はありません。

売却した後に値上がりするかもしれないし、保有している時に暴落があるかもしれません。

将来のことは誰にもわからないので、一番利益が出た時に売却するということはほとんど不可能です。

できるだけ売らずに長期で保有していることが最も利益が出る可能性が高いですが、一定以上の利益が出ていた場合は、自身の判断で売却しても間違いではありません。

結婚や出産などでライフスタイルが変わる時

独身時代はある程度お金が自由に使えるため、積極的にリターンを狙うアクティブ型やブル型の投資信託を購入していたが、結婚や出産を機に利益を確定して、一部を預金に回したり安定した運用でリスクを抑えたインデックス型に乗り換えるというケースは多いです。

環境によって許容できるリスクは異なってくるので、ライフスタイルが変化した時など、運用を見直す際に売却を検討しましょう。

急な出費で資金が必要になった時

投資信託はいつでも解約して換金できるので、例えば、入院や手術などで急な出費があり、預金だけでは賄えない場合などに解約をするのはありです。

資産運用で資産を増やすことは大切ですが、それによって日常生活に支障が出ては意味がありません。

お金が必要になった時は、一度解約してお金を引き出すようにしましょう。

予想外に大きな利益が出た時

経済情勢の変化などで思わぬ利益が出た場合、売却して換金して利益確定をしてもいいでしょう。

その場合は、今後もまだ利益が伸びるのか、利益は一時的なもので今後は下がっていくかを見通す必要があります。

相場の変動が一時的なもので今後は下がっていくと思った場合は、一度利益を確定させて、下がったタイミングでまた購入するようにしましょう。

今後の相場の見通しがわからない場合は、一度に全部を売却せずに一部だけ売却する「部分売り」をして、一部は保有を続けるという手法もあります。

他に魅力的な投資信託を見つけた時

購入した銘柄のパフォーマンスがいまいちで、他にパフォーマンスのいい銘柄があった場合は、乗り換えてもいいでしょう。

ただ、インデックス型投資信託のように短期間で成果をあげるものではない場合、短期的に大きな動きをするアクティブ型やブルベア型と比較するとパフォーマンスが見劣りすることがあります。

それは商品の特性上仕方のないことなので、購入する時点でどれくらいの期間でパフォーマンスを見るか決めて、一定期間経過後のパフォーマンスで判断するとよいでしょう。

税金や解約時の手数料に注意

少し利益が出たからといってすぐに売却してしまうと、解約時の信託財産留保額(手数料)で損をしてしまう恐れがあります。

ファンドによって信託財産留保額は異なるので、購入時にどれくらいかかるかを確認しておき、解約時に信託財産留保額を支払ってもきちんと利益が残るタイミングで利益確定する必要があります。

暴落が来てもできる限り解約しない

一番良くない売却方法が、暴落による狼狽売りです。

ブルベア型の短期目線の投資信託ならすぐに売却しないと損失が大きくなってしまいますが、インデックスファンドなど長期運用を前提とした投資信託では、暴落したからといって損切りをすると資産が増えるどころか資産が徐々に目減りしてしまう結果となってしまいます。

インデックスファンドの長期のチャートを見ると、2020年など大きな相場の変動で一時は大きく値下がりしていますが、その後は値下がり前の基準価額を超えて大きく成長していることがわかります。

長期保有で運用している場合は、暴落は買い場でチャンスだと思えるくらいの余裕を持っておいたほうが、将来的に資産を増やすことができる可能性が高まります。

投資信託に関するQ&A

投資信託の会社が潰れた場合はどうなるの?

投資信託は「販売会社」「運用会社」「信託銀行」などの機関がそれぞれの役割を果たして成り立っている金融商品ですが、どの会社が破綻しても預けたお金は守られるようにできています。

販売会社は、投資信託を販売していますが、投資家から預かったお金は信託銀行が信託財産として管理するため、販売会社が投資家のお金を管理することはないので、倒産しても影響ありません。

販売会社が倒産した場合は信託財産は別の販売会社に移管されて引き続き運用を継続できます。

運用会社も運用指図は行いますが信託財産の保管や管理を行っていないので、破綻しても財産には影響ありません。

運用会社が破産した時は、他の運用会社に引き継がれるか「繰上償還」されます。

そして、信託銀行は、投資家から預かっている信託財産は、分別管理といって区別して管理されているため、破綻した時も投資家の財産は保護されます。

したがって、関連会社が倒産しても投資家の信託財産は守られるので安心してください。

投資信託で利益が出た場合は確定申告が必要?

投資信託で利益が出た場合は選んだ口座によって変わってきます。

①NISA口座・・・NISA枠内で購入した投資信託の利益は非課税なので確定申告は不要です。

②特定口座・・・「源泉徴収あり」を選んだ場合は、自動で利益から税金が計算されて源泉徴収されるので確定申告は不要です。「源泉徴収なし」を選んだ場合は、年間利益が20万円以上でた場合、または年間所得が2000万円を超える時は確定申告が必要です。

③一般口座・・・特定口座の「源泉徴収なし」を選んだ場合と同様、20万円以上の利益が出た場合、または年間所得が2000万円を超える場合は利益に関わらず確定申告が必要です。解約請求と買取請求はどちらがお得?

解約請求は販売会社と通して信託財産の一部を解約する請求で、買取請求は販売会社に受益権のを売却する請求ですが、買取請求もどちらも税制上「譲渡所得」扱いになり、利益に違いはありません。

解約にかかる信託財産留保額なども同額なので、どちらを選んでも良いでしょう。

SBI証券では個人の方の売却は原則解約のみの受付となっています。

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